伝統的な染色技法「本染め」とは

暖簾を楽しむたのめの知識

日本にはさまざまな染め方がありますが、「本染め」とはどのような方法なのでしょうか。

本染めは、日本古来の伝統的技法である「注染」を利用しています。
注染とは、のれんや手ぬぐいなどを染める場合に用いる技法です。

のれんを染める

人の手で染めることもありますが、最近はパソコンを使ってすべての作業を行うことが多くなりました。

この技法は明治時代からはじまりました。
型紙を使いながら布地を重ねていき、染料を注ぎ込んでいくのです。

染料を何枚もの布に注ぎ込むことによってより深く染めあげることができます。
昔から使われていた技法なだけあり、とても質のよい、美しい染まり具合の品物を作ることができます。

この染め方はいろいろな商品に見ることができ、のれんだけではなく、手ぬぐいや応援旗などでも使われています。

本染めの特徴は、裏表のないきれいな染め上がりができることです。
表裏のどちらを見ても素敵な印象しか与えることがない本染めは、とても貴重なだと言えるでしょう。

また、本染めをした商品は木綿などの生地を使うことが多く、肌触りがよいことでも知られています。
木綿のように肌触りがよいものを使うと、何度でも利用したくなるので、リピーターで購入する人もいるといいます。

カラーバリエーションも豊富にあるため、自分の好きな色を使った商品を作ることができるのが人気の理由です。

本染めの作業工程


本染め作業工程では、はじめに本染めで作りたいデザインを決めておきます。
決めたら最終的な色合いとデザインを決めるのです。

デザインを写した型紙を生地にヘラで折りたたんでいき、染めていきます。
このとき、生地はしっかりと乾燥していることを確認しておきましょう。

次に、染料の中に生地を浸して染め上げ、染め上がったら水で洗い流します。
きれいに洗い流したら、生地に含んだ水分を飛ばすために専用の機械で乾かして
天日干しをして乾燥させます。

完璧に乾いたらしっかりと隅々まで確認を行い、仕上がりの作業に入って終了です。

本染めでは作業工程のなかで一番デザインを決める部分が大切です。
きちんとデザインを決めていないと、考えていたものとはまったく違う仕上がりになってしまいます。

本染めは業者と打ち合わせをしてデザインを伝えることになりますが、このときはっきりと伝えておくことが大切です。

デザインを伝える

なんとなく「こんな感じで」というものでは、考えていたものと違うデザインで仕上がってしまう
可能性があるので、必ずきちんと伝えましょう。

本染めは型を重ねて染めていく過程が重要なので、デザインがはっきりとしているものほど
出来上がりが思い通りのものになるのです。

 

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